始まる就活戦争

始まる就活戦争

この記事は移転前のブログで2011年12月1日に書いたものです。

2013年卒の就活戦線が12/1から始まりました。今年は経団連のお達しで企業がセミナー情報とかを公開できるのが2ヶ月後ろ倒しの12月からになったんですね。

一般的には2ヶ月短くなったことによる短期戦線だ!などと言われています。それはなぜか?

・企業情報の公示が12月からになった
・面接や採用期間はは従来通り
→単純に準備にかけられる時間が2ヶ月減った

そんなこたぁどうでもいいんです。できる人はテキパキ動くし、できない人は10月からでも何も変わりません。

それよりです。

就活サイトはどうにかならないんですかね?
本日午前0時から各種就活サイトがグランドオープンし、それに伴い全国の学生が説明会を予約しようと殺到し、アクセス過多でどのサイトも非常に繋がりにくくなっています。運良く繋がった者は予約をし、運の悪い者が繋がった頃には予約は満席です。なぜか?

・全国の学生の数に対し、説明会の定員が少ない
・早く予約しないと、というある種の強迫観念
・就活サイトのサーバーが弱い
・説明会が先着順

順番に見ていきましょうか。



・全国の学生の数に対し、説明会の定員が少ない
はい。これはよく言われていますね。全国何万といる学生の中から説明会に参加できるのは数十名~多くても100人ほど。単純に倍率は100倍は余裕で超えます。地域を限定して調べればもう少し下がると思いますが、詳しいデータはありません。
しかし企業は営利団体。説明会を聞きたいという学生全員に対して門戸を開くことはできません。経費がかかりすぎます。企業も企業で母集団を増やすことに苦心しているようですが、定員を若干は増やせたとしてもそれは微々たるもの、根本的解決にはならないでしょうね。



・早く予約しないと、という強迫観念
「説明会から選考は始まっている」「説明会に行かなきゃ次に進めない」「今から人事に顔を売っておく」いろいろと言われていますね。でも学生たち、混同してないかい?自分が人事だったらエントリー前の説明会(企業のマイページなどから連絡される説明会とは別)で選考をしようと思いますか?
企業の人事の人だって現状の就活が先着順、ライブチケット争奪戦のようなものということは熟知しています。争奪戦に負けて説明会に参加できないからって有能な人を見過ごすようなマネはしません。
でも学生にはそんなこと関係ありません。囚人のジレンマが働いています。昨日ひしひしと感じていました。無理です。この強迫観念は簡単には拭えません。



・就活サイトのサーバーが弱い
…サーバー増設にいくらコストがかかることやら。グランドオープンの一瞬のために営利団体である就活サイト運営会社が増資するわけがありません。却下



・説明会が先着順
もっとも簡単に今のシステムを直せるとしたらここだと思うんです。先着順にしてるからアクセス過多が起こるのです。早くしないとという強迫観念が生まれます。いっそ全て抽選にすればいいのでは?期限を決めて、申し込みと同時になんらかの乱数で当落を通達。補欠当選くらいまで出しておけば、定員に満たないなんてことは起こらないんじゃないでしょうか?







正直、今の就活はバカバカしいです。なんでこんな椅子取りゲームをしてまで就職したがるのか。コストダウンのために外部に学生集めを依頼するのも分かりますが、自分の会社の新人くらい自分で最初から最後まで選べないんでしょうか?今はTwitterFacebookもあるんですし。
大学では「大手にとらわれるな」と口を酸っぱくして言っても、就活サイトは多くの掲載費を取れる大手を載せます。CMをするのも大手BtoCの企業。学生が能動的に企業を探す努力とともに、企業側が能動的に大手以外を情報を発信できるシステム、欲しいですね。