特別定額給付金についての手記

新型コロナウイルス感染症緊急対策として行われた「特別定額給付金」事業。 この事務に携わった全国の自治体職員、総務省職員は非常に苦戦したと思う。何がどうなってこんな事態になってしまったのか、手記として残しておこうと思う。 1 時系列のまとめ ・4…

公務員でもマーケット感覚は求められている

「おちゃらけ社会派ブロガー」である「ちきりん」さんの新刊を読みました。普段のTwitterやブログを読んでいれば伝わってくることを、改めて文字に起こしたというような感覚でした。マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人にな…

不要な批判は無視していい

誰かが人と違う意見を言ったとき、新しいことを始めたとき、必ずと言っていいほど批判にさらされます。それは、知名度のある人ほど多くなります。中には、批判の多さに心を病んでしまう方もいます。でも、個人であれば、法令に反しない行動や言動であれば、…

何かをやりたければ、まずは始めてみよう

何かを始めるとき、○○は自分に向いているかな、○○をすることは時間の無駄にならないかな、などと思うことは、誰しもあると思います。人間は、新しいことを始めるとき、本能的に恐怖を感じてしまいます。失敗したらどうしよう。時間と金の無駄になるかな。他…

奨学金減免制度の目指す方向はなに?

まず最初に、今回の記事は私自身の感覚で書いてあり、なんのデータの裏付けもないことを明記しておく。http://sp.mainichi.jp/select/news/20141227k0000m010010000c.html上記は、大学進学や就職を機に地方を離れ首都圏に出てくる若者が増えたために、地方就…

人生は後付けでしか語れない

「○○をすれば成功する」 「成功した人たちが行っているたった○個の法則」このような本が売れたり、話題になったりすることがたびたびありますが、本のとおりに生活しても、決してその人の人生は変わりません。人の数だけ人生があり、人の数だけ置かれている…

越えられない学歴の壁の話

ちょっと前から、ネット上で学歴の壁の話が盛り上がっていました。交わることのない学歴層 - 金田んち上記のブログなんかが、綺麗にまとめられていて読みやすいんじゃないかと思います。低学歴の側から高学歴の世界が見えないように、高学歴の世界からは低学…

地方公務員に年功序列の廃止なんていらない

昨今、といっても、もう長い間言われていますが、「年功序列の撤廃と成果主義の導入」が叫ばれています。景気が低迷する現在の状況。高度成長期に形成された年功序列の賃金カーブをやめて、成果主義にすることで、能力のある人ほど活躍できる場を作るという…

公務員の残業について

先日、自分の所属する課の残業配当時間の残りが僅かであることが発覚しました。残業配当時間とは「○○課は年に△△時間まで残業していいですよ」という、人事担当課からのお達しのことです。これは繁忙期と閑散期でうまく割り振りながら使っていかなければなり…

地方公務員はマイルドヤンキー?

さて、地方公務員とマイルドヤンキーとの繋がりですが、項目別に見ていきましょう。1.市長や議員など選挙で選ばれる公務員 2.副市長・参事・部課長など役職を持った一般公務員 3.重要な役職にはついていない、一般的な公務員 1.選挙で選ばれる公務員市長や町…

「地元」にこもるヤンキーたち

久々に衝撃的な本に出会いました。ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体 (幻冬舎新書)作者: 原田曜平出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2014/01/30メディア: 新書この商品を含むブログ (18件) を見る地元に根付き、地元から離れないヤンキーたち。 ここで…

好きで、幸福を感じるなら、やらざるを得ない

好きなことを仕事にするべき。好きなことを仕事にしないべき。ネット、テレビ、井戸端話、場所を問わず人々の議題にされてきたことですが、そんなことどーだっていいんです。人生とは、突き詰めて考えてみれば、自分が自分の時間を何に投資するかというゲー…

生き残る道はひとつしかない

人口を増やす。付加価値を生み出す人を、増やす。最近地域のいろんなイベントに参加していて感じます。どこのイベントも子供連れかお年寄りしかいない。以前にも書きましたが、地域と切っても切り離せない義務教育中の子供を持つ家庭と、時間を持て余してい…

縦割り?横断的?

行政組織を批判する定番のひとつとして「縦割り行政」というものがありますね。それぞれの所管がそれぞれ権限を持っているから、横の繋がりを持とうとせず、情報を集め、権限とカネを独占しようとする。サービスの受益者はたらい回しにされ、手続きが七面倒…

すべてはゼロをイチにするところこから始まる

先日発売された堀江貴文氏の「ゼロ」を購入しました。ゼロ作者: 堀江貴文出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2013/11/05メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見る 高校時代、部活の顧問に「何事にも正しいやり方がある。カネのために手段を…

地方自治は詰んでいる…?

現代の地方自治体の役割とはなんだろうか?「地方自治は民主主義の学校」という言葉があります。住民が住民同士で自分たちの地域のことを話し合い、決定していく姿を指して言われた言葉です。 自分たちの事を自分たちで話し合う。それが地方自治の原点です。…

職務専念義務について考えてみる

職務専念義務とは 国家公務員法第96条及び地方公務員法第30条では、公務員の服務の原則として「すべて職員は、国民全体の奉仕者として、公共の利益のために勤務し、且つ、職務の遂行に当っては、全力を挙げてこれに専念しなければならない」と規定される。さ…

ちきりんの『未来の働き方を考えよう』Social Book Readingに参加してみて

9月14日(土)にちきりんさん主催のソーシャルブックリーディング『未来の働き方を考えよう』に参加しました。参加したと言っても、Socialとある通り、Twitterの画面越しに他者の発言を見て、自分で発言してという感じです。当日の様子は、ちきりんさんがブロ…

確かに僕等は戦争を戦争を知らない

確かに僕等は戦争を知らない 平成生まれの自分にとって、戦争というものは縁のないものだ。これまでもそうだし、これからもできれば無縁でいたい。戦争は悲惨だ。二度と繰り返してはならない。そう教えて育てられてきました。いや、そう教えられてきたと思わ…

選挙は金がかかるけれどもやり方は変えられない

7月21日に参議院議員通常選挙が行われました。今回の選挙は、初のネット選挙解禁により、一部では非常に盛り上がっていました。東京選挙区の山本太郎氏と鈴木寛氏の争いや、比例のわたなべ美樹氏などの話が多かったような気がします。そういった政治家の評価…

働き方は時代に合わせて変わっていく

私が今、ぜひとも採用したい人:伊賀泰代×大竹智也【第1回】 | 語った | ジレンマ+ 未来の働き方は、“学校”では学べない?: 伊賀泰代×大竹智也【第2回】 | 語った | ジレンマ+ 高卒でも一流企業に入れますか?:伊賀泰代×大竹智也【最終回】 | 語った | …

数理の力は人を救うのか

6/29(土)の深夜に放送されたニッポンのジレンマという番組を見ました。テーマは「~数理のチカラ、僕らの未来~」というものです。 番組サイトはこちら http://www.nhk.or.jp/jirenma/index.html さて、今回は「数字」というものがテーマの中心に据えられて…

未来の働き方を考えよう[地方都市の未来は?]

未来の働き方を考えよう[地方都市の未来は?] ちきりん氏の4冊目の著書「未来の働き方を考えよう」をようやく読み終わりました。非常に読みやすく、また、今後の働き方だけでなく生き方をしっかり考えなければと思わされるような本でした。本の中でも書いて…

合理的に行動しないからこそ仕組みが必要

合理的に行動しないからこそ仕組みが必要 日本では、原発を止めることによって、年間3000人程度亡くなる人が増える。今の原発をなくせという世論からしたら信じられないかもしれないことですが、データに基づいた分析から得られた事実です。「反原発」の不都…

「スピード感」と「焦り」の境界線

「スピード感」と「焦り」の境界線 早いもので新生活が始まってから1ヶ月弱たってしまいました。ある程度は生活にも慣れてきたかなという頃です。仕事に取り組み、作業の方法や暗黙知を学んでいく中で、上司からよく言われることがあります。「もうやったの…

公的なセクターで働くということ

公的なセクターで働くということ 今年は4月1日が月曜日。土日休みの企業において、新入社員の皆々様は最初の週から5日フルで働くということになります。お疲れさまです。 そんな中、私も1日付けでとある公的なセクターで働き始めることとなりました。いくつ…

続・企業のブラック化は正しいのか

続・企業のブラック化は正しいのか 先日企業のブラック化は正しいのかという記事を書いた所、話題にした生島勘富氏から以下のようなツイートをいただきました。 生産性の話をしているのですけど。渡邉氏がいう「できない=生産性が低い」です。会社が求めて…

焦点をを外に合わせるか内に合わせるか

焦点をを外に合わせるか内に合わせるか この記事は移転前のブログで2013年3月14日に書いたものです。世の中には「○○だからできない」「○○したいけどお金が」「○○(自分が所属するもの以外)はもうダメだ」などという言葉が散見されます。実際そう思います。例…

リーダーシップ教育をどう取り入れるか

リーダーシップ教育をどう取り入れるか この記事は移転前のブログで2013年3月12日に書いたものです。リーダーシップを人が学ぶにはどうしたらいいのか。最近そういうことを考えます。リーダーシップは万人が持った方が良いものなのに、日本では必要性があま…

企業のブラック化は正しいのか?

企業のブラック化は正しいのか? この記事は移転前のブログで2013年2月27日に書いたものです。最近言論サイト「アゴラ」で以下のような連続した記事を見かけました。筆者の生島勘富さんは非常に炎上記事を書くのが上手くて、前回もアニメと犯罪の相関がどう…