タイトル無し

この記事は移転前のブログで2012年2月9日に書いたものです。

昨晩面白い話をしたので、思うところをまとめておこうと思う。

知識型能力
一般的に受験で使われるようた勉強のこと。知識を入れ、それを試験などで引き出す。正解は(おおむね)一つと決まっており、正解数の多さで評価。

思考型能力
OECD加盟国で行われるPASAなど、答えとそこに至る手順を評価する。AとBという相反する結果でも、解答に至るプロセスがしっかりしていればどちらも正解となる。



奇妙なのは、日本では学校教育の中で、前者の知識型の勉強をする。中学受験、高校受験、大学受験と。しかし、大学を出て就職活動を行う場合(ここでは就職活動に限定)、後者の思考型の能力を問われる場合がほとんである。この乖離が不思議でならない。

大学の役目とは、これまでの知識型で得た経験をもとに、思考型の勉強をできるようにするものだと私は考える。ところがである。大学の講義における学びは知識型が圧倒的に多い。*1
ゼミには入っていないので一概には言えないが、大学に入学しても講義に出ずに単位を取ろうとする姿勢はこの辺りから出てきているのではないだろうか?


知識型の勉強しかしてこなかった者が会社に入って思考型の考え方を求められ、しかし、やり方が分からないために「使えない奴」という烙印を押されているという一面は考えてみてもいいのではないか。




学校教育のあり方とは何ぞや、と改めて思った次第である。 終

*1:あくまで私の属する文系大学の場合