「これからの10年を後悔しない働き方」

「これからの10年を後悔しない働き方」

この記事は移転前のブログで2012年3月26日に書いたものです。

先日3月23日に【『働き方の教科書』新将命×『入社1年目の教科書』岩瀬大輔 「これからの10年を後悔しない働き方」】という講演に行ってきました。

Twitterで岩瀬さんが当日券があるという告知をしていたので、急遽参加を決めました。
行ってよかったと素直に思える講演会でした。


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まずは両氏の著書の紹介。
新将命さんの「働き方の教科書」は、披露・疲弊・閉塞という平成の3Hに対して、智恵・元気・勇気を授けるために書いた、とのこと。

岩瀬大輔さんの「入社1年目の教科書」はライフネット生命の新卒社員に伝えたいこと、というコンセプトに作った、ということ。
そして軸の3点の説明。

1.50点で構わないから早く出せ
学校の試験と違って仕事は総力戦。クライアントに良いものを届けるためなら先輩や上司の力を存分に借りてしまっていい。そのために自分でできるところまで仕事をやったら、すぐに上司に持っていくべきである。そうすればフィードバックを早い段階からもらえるし、軌道修正も早くできる。

2.頼まれたことは、必ずやり切る
上司にとって新人に求めることは能力ではなく、「頼んだら必ずやること」である。言ったことをやり切る人には次も頼みたくなる。それが信頼につながり、回数を重ねて経験にしていける。だから頼まれたことは期日以内に督促されることなくやり切る必要がある。言ったことを守る人が信頼される。「有限実行」の精神で。

3.つまらない仕事はない
世の中に【面白い仕事・つまらない仕事】という括りはない。あるのは【目の前の仕事を面白くできるか・否か】である。仕事はメンタルに左右されるところが大きい。一流の100m短距離走の選手ですら、数秒の間にメンタル面から大きな影響を受けるのに、凡人である自分たちが仕事でメンタルの影響を受けないわけがない。

これに対し新さんは「言われたことをキチッとやることは当たり前。大事なのはここに何かの付加価値を付けること・継続的にやることだ。」とのコメント。つまらないことが実は一番大切。(例・毎日の挨拶や、ギターなら基礎練)

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続いて新さんの「幸せの三要素」とは

土台は「健康」健康であることは基本である。その上に

1.自分が好きな事をやっている(意味と意義)
2.人から評価・感謝されている
3.(納得のいく)収入に結びつく

1.について、意義とは社会的なもの、意味とは短期の目標のこと。

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今後10年はどうなるか?

『分からない』
無責任に言うとグローバリゼーションとダイバーシティに満ちてくる。その波に乗るために『ビジネスパーソンとしての“自分の”市場価値を高める』ことが必要であり「意識的に自分に投資」すべきだ、と。

日本企業のトップは「“自分の”市場価値」という概念がない。

自分への投資。本やセミナーは心地が良い。しかし心地が良いことは自分の力にはならない。苦しい体験、頭がすり切れるまで考えることが自分を成長させる唯一の方法。つまりは頭に負荷をかけること。本を読むことは真逆である。

座学 (10%)→本質原理原則を体系的に学ぶ。自己流の成長が停滞した時に飛躍させてくれる
師  (20%)→先生、メンター。自分が「この人に聞けば」という人を最低3人は見つける
修羅場(70%)→経営学は本で学べても、経営力はやってみなくちゃ身につかない。難しい(結果責任を負う)仕事に挑戦。45歳までに複数、海外も。

『メンターがいるというほど大きいことはない』

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・健康
・幅広い知識や教養。それに基づいた世界観や大局観
・多様な価値観をチームに創り上げるリーダーシップ
 グループ→ただの集団。チーム→目指すベクトルの合った集団。
・コミュニケーション能力
 ミスの80%はコレ。説得のコミュニケーションと納得のコミュニケーション。ロジカルに繰り出し説得し、腑に落ちるというように納得させる。
・英語力
 TOEIC810が最低の最低ライン。+中国語
・あの人の後についていきたいと思われる人柄
 信頼と尊敬、人間力

グループをチームにするリーダーシップとは?
ビジョンや目標の共有「方向性=理念+目標+戦略」
まずは理想を念ずる。ビジョン・ミッション・バリュー。そこに数字を加えて「目標」。それの達成するための方法の大枠を決める「戦略」。経営者と管理者の違いは最初の理念の部分。

+社長になるためには、努力能力の他に、運と人脈が必要。

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約1時間半の講演で働き方の指針のようなものを少しは理解できた気がしました。やはりタイトルに働き方と書いてあるように、聴衆はほとんどが企業で働いている人でした。学生は自分含め数人。若手からベテランまでいろいろな人がいたので、内容は世代関係なく共通していることなんだな、と思いました。
いろんな事柄を話す時に、自分自身の経験に絡めて話していて、とても説得力がありました。これはシューカツでも活かせそうで、「経験に志望動機その他もろもろを重ねて言う」ということができるような準備をしなければ。

一番心を打たれたのが「能力を情熱でカバーできるけど、情熱を能力でカバーするのは無理」という言葉でした。岩瀬さんの「132億円集めたビジネスプラン」にもあったように情熱というものはとても重要な要素です。

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今日の自分は昨日までの自分の結果

将来の自分は今日からの自分の結果

過去からできるのは学ぶことだけ

何のために学ぶのか

全ては実行に移すことで始まる!!

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講演の終わりに岩瀬さんが「たぶん僕が一番メモをとっていたんじゃないかな」とおっしゃっていたように、あの『自分にプラスになるものを積極的に取り込んでいく姿勢』というのが、若くしてベンチャー企業の副社長になった人間の強さなのかなと思いました。

自分は昨日で21歳。時間は無限にあると思いがちだけど、決してそんなことはない。行動を変えるのはいつかと聞かれれば、今しかないと答え、上を上を目指していく。