10万人に愛されるブランドを作る!

10万人に愛されるブランドを作る!

この記事は移転前のブログで2012年4月23日に書いたものです。

先日ライフネット生命の中田華寿子氏の著書「10万人に愛されるブランドを作る! 知名度なし 予算なし 大手競合ありから」を買いました。経営者2人以外の立ち上げメンバーの著書は初めてなので、とても楽しみにしていました。(と言いつつ知ったのは発売の5日前ですが笑)

全体で250ページほど。「はじめに」を読んだだけで一気に引きこまれ、1日で読みきってしまいました。おかげさまで明日からの移動時用の本がありません。うれしい誤算です。


この本には「ライフネット生命の応援者をつくる」というマーケティングの「Why?」「What?」「How?」について書かれたものでした。

マーケティング3.0(フィリップ・コトラー氏より)の時代に、消費者は何を求め、それに対して企業は何を提供していくべきか。
消費者はもはや商品だけで購買を判断せず、企業そのものを見て、購買を決定するという時代に突入した、ということです。
そしてこのマーケティング3.0の時代は中小企業やベンチャー企業に有利だということ。

まさに「舞台裏メイキングコンテンツ」のことですね。


率直な感想としては、現実とネットの両面から'一貫性のある'アプローチがされていたのだな、というのが伝わってきました。
ベンチャー企業で経営者が費用対効果度外視の行脚を行うことは、今でこそ効果があるというのが分かっているかもしれませんが、何もない状態で始めたのはすごく怖いことじゃないのかな、と思いました。

どんなに高邁な理念があろうとも、それが知られていなければ、世の中に存在しないのと同じ
ネットを販売チャネルにしているからこそ、生身のふれあいが大事*1


といった2点をもとに、理念をいかにして伝えていくか、という課題への答えが「行脚」だったのでしょう。それを思いついたことより、結果が出なくても継続して続け、さらには「出会った人たちに応援者になってもらおう」という結論に至ったプロセスが非常に興味深いし、深く知りたい部分でもあります。

また、全員マーケティングを行う企業って、外から見ていてすごく楽しそうですし、実際楽しいのでしょうが、ちゃんと「インターナル・マーケティング」を行うことで、全員にブレが生じないようにしていたというのも興味深い話でした。これは規模の大きな企業では小さい会社に比べて難しそうだな、と思いました。

マス・メディアを使った広告では、特に電車広告がそうですが、ネットでのマーケティングがあって、ネット上でどこかでライフネット生命のバナーを見た人が、ふと電車で広告を見たときにライフネット生命を思い出す。そんな効果もあったと思います。点と点が線になっていく過程がそこにあったのではないでしょうか。


知名度をを上げる事が創業当初からの一貫した課題でしたが、近いうちに次のステップに以降すると思います。大手に比べたら知名度はまだまだ低いとはいえ、メディアに取り上げられたり、テレビCMなどで確実に知名度は上がっているので、今後のマーケティングがどういった方向に舵を切るのか、楽しみです。



書きたいことを書いたはずなのに不完全燃焼感。アウトプットの実力不足を感じます…。

10万人に愛されるブランドを作る!

10万人に愛されるブランドを作る!

*1:出口氏か岩瀬氏の著書にこのようなニュアンスの言葉が書いてあった気がします。若干うろ覚えです