変わるもの変わらないもの

変わるもの変わらないもの

この記事は移転前のブログで2012年10月12日に書いたものです。

久しぶりに中学3年生まで住んでいた地域を見に行きました。社宅に住んでおり、社宅の廃止とともに今の家に引っ越してきたのですが、社宅は当時の姿のまま廃墟になっており、草木はうっそうと生い茂り、フェンスで囲まれ立入禁止の立て札がありました。懐かしい気持ちと、哀しい気持ちが混じりながら付近を散歩したのですが、7年で景観がすこし変わっていました。


変わったもの
・社宅やマンションなど、集合住宅の数
・人のいなくなった公園
・ビルに入るテナント
・街を歩く人の年齢層
・地主さんの家屋

変わらないもの
・一軒家の数
・借家の表札
・基本的な景観(道路とか)


このような感じ。これをまとめてみると

7年前と現在で、集合住宅はいくつかなくなっているものの、一軒家の数は減っていないものの、古い建物は建て替えられたりリフォームされたりしている。一方で街行く人の年齢は下校時間にも関わらず子供の数は少なくお年寄りが多く見受けられた。スーパーなども中身は変わらないのに、買収されたのか名前が変わっている。

自分の学区で子どもを持つ家庭は、多くがあるマンション群に多く住んでいるのですが、これも時代の流れなのか、そのマンション以外に住んでいる子どもが減ってきていると感じました。それに同調してか、ビルに入るテナントも子ども向けのものからお年寄りを対象にしたようなものに変わってきています。ところが、一歩大通りに出てみるとコンビニや深夜までやっているファミレスができ、車を使う現役世代を対象とした建物が増えています。


このように生活の場が分かれ、それぞれのセグメントに対応した展開をするのは当然と言えば当然なのですが、そうやって改良されていく街のなかに広大な廃墟群がずっと放置されているのです。土地が悪く買い手が見つからないのか、建物を取り壊す費用すらないのか、それは定かではありませんが、人気(ひとけ)のない社宅跡が7年も放置されていると考えると、環境や景観、防犯上いろいろ問題があると思うのです。

企業の私有地なので勝手なことはできませんが、企業が放置している以上、自治体が何か手を打たないと、あの建物は老朽化で崩れるまであのままのような気がします。


微妙な位置に存在するので、中途半端な方法では維持費だけがかさみ元を取れないのですが、今後の市のあり方もふまえ、戦略的にあの広い土地を有効活用するべきではないかな、と思います。
どうすれば有効活用できるのか、それは分かりませんが、考えていきたいと思った一件です。