「スピード感」と「焦り」の境界線

「スピード感」と「焦り」の境界線

早いもので新生活が始まってから1ヶ月弱たってしまいました。ある程度は生活にも慣れてきたかなという頃です。

仕事に取り組み、作業の方法や暗黙知を学んでいく中で、上司からよく言われることがあります。

「もうやったの?はやいね。」
「焦らなくていいから正確に。」

どんな仕事に対しても、as soon as possibleで向かい合っているためでしょうが、この二言の違いはどこから生まれてくるのでしょうか。


・自分の視点
  仕事は総力戦。分からないうちは早く形にして、上にフィードバックをもらおう。そうやって外に出せる形にしていこう。
  最初から速く仕上げることに慣れておいて、経験を積んで正確さを育てよう。

外に出すものはともかく、内部で確認しあう段階でなら、100%のできじゃなくても、いいんじゃないかという認識で進めています。「焦らず正確に」と言われても、50%の完成度のものを1日で出すのと、70%のものを2日かけて出すのと、どっちがいいんでしょう。時間は2倍かかっているのに、良さは4割しか上がってないじゃないですか。


そんなことを思っているときに出会った記事

成長する人、しない人

少なくとも、その人の目にはそのように映っているのだ。それには理由があるはずだ。仕事のよしあしは自分の主観で決めるものではなく、周囲の人との関係性の中で決まってくる面も大きい。

これを見てハッとしました。自分では良かれと思ってやっていることでも、他人の視点では思惑とは別のように思われてしまうのだと。
あくまで想像にすぎませんが、上司の視点だとこんな感じでしょうか。

・上司の視点
  あの部下は仕事は早いけどミスが目立つなぁ。
  こっちも仕事が溜まってるし、頻繁に相談に来られても面倒。
  最初は正確さを重視して、慣れてくれば速さも速くなるだろう。


以前ツイッターで「自分は新人には速さより正確さを求める。完璧にできるようになってから速さを求めていく」っていうツイートも「50%でもいいから速く提出する」というツイートも見かけたので、ここはもう価値観の問題ではないかと思います。


では、自分にできることは何か。


組織で働いている以上、上司の評価というものは大事になります。まずは上司の評価軸を見極めて、それに見合うように物事に取り組み提出していくことだと思います。
何かをするにしても、中身を吟味して必要な物は何かというのをリストアップして、原稿にする前に上司に確認をしましょう。まずはそれが第1ステップ。

ある程度任せてもらえるようになったら、自分は【正確さ→速さ】ではなくて【速さ→正確さ】で考えているということを伝えて、考え方の違いについてを明確にしましょう。それが第2ステップ。

第3ステップは、そういった違いが存在することをお互い認め、新しく入ってくる部下はどっちのタイプが合っているかということの確認をちゃんとするということ。


そんなところでしょうか。
自分はスピード感を持って仕事をしているつもりでも、周りから見たら「焦り」にしか見えないこともある、ということは肝に銘じて仕事に取り組みましょう。